給料ファクタリング

経費清算ファクタリングを利用できる業者4社を解説

経費清算ファクタリングを利用できる業者4社を解説

ビジネスとして運用が難しくなった給料ファクタリングに代わり、最近登場してきたのが「経費精算ファクタリング」です。

給料は労働基準法の規定により労働者に直接払いが義務付けられていることなどを理由にして、給料ファクタリングは行政が規制のメスを入れたため営業がほとんどできなくなりました。

しかし経費は給料とは別物で、働き手が肩代わりした経費ですから、勤め先に対する債権として扱うことができます。

経費債権は金融庁が考える規制の枠外になるので、ファクタリングの買い取り対象とすることができ、これに着目した業者が多数運営に乗り出しています。

本章ではその中から「eiRecpt(レシート)」、「スマートサポート」、「オールファクター」、「トーマス」の4社を取り上げ、運営元の情報や利用条件、必要書類、申し込み方法などの全体像を見ていきます。

Receipt(レシート)

レシート

最初に見ていく経費精算ファクタリング業者は「Receipt(レシート)」です。

まずは確認できる範囲で運営元の情報を押さえます。

Receipt(レシート)の基本情報

企業名称 株式会社Receipt
所在地 〒260-0015
千葉県千葉市中央区富士見2-3-1塚本大千葉ビル
電話番号 0120-972-539
メールアドレス info@receipt-factor.com
営業時間 平日9:00~18:00
定休日 土日祝日

運営元は法人格を持つ株式会社で、千葉に本拠を構えています。

平日のみの営業のため、仕事が普段忙しい人は相談電話をかけづらいですが、フリーダイヤルが用意されているので電話代を心配する必要はありません。

なお上記のメールアドレスは業者側からの返信を意図せずブロックしてしまわないようにするために公開されています。

直で相談メールを送るように公開されているものではないので、相談だけであれば電話を掛けた方が確実と思われます。

Receipt(レシート)の手数料などのサービス内容

レシートで買取対象になるのは、会社に代わって支払いを立て替えた各種の経費です。

出張した際に支払った宿泊費や移動にかかった交通費、出先で支払った飲食代、あるいは業務に使用する携帯電話の料金などが該当します。

会社によっては他にも経費払いで従業員が立て替える名目がいくつかあるかと思いますが、それらについても全て買取対象になります。

ただし経費を支払った証拠として領収書などの証明書類が必要です。

全国どこからでも利用可能で、店舗に出向く必要はありません。

従前の給料ファクタリングと同様、借金ではないので利息などはつかず弁済も不要ですが、会社が経費精算をして従業員に支払いがされる際に、ファクタリング業者に対して手数料の清算を行う必要があります。

レシートの公式HPには例示として20%~の手数料の例示がありますが、個別のケースで変動するため問い合わせの際に確認が必要です。

また本業者の注意点として、事務手数料が別途かかる点が挙げられます。

HPでは分かりづらい記述になっていますが、利用手数料以外に事務手数料がかかることも承知しておく必要があります。

なお事務手数料については負担額の目安について記載がありません。

Receipt(レシート)の利用手順や申込の流れ

ここではレシートを利用する場合の手順について確認します。

レシートでは利用に際してまずアカウントを作成する必要があります。

HPの申し込みフォームから必要事項を送信すると、事務局からマイページの利用にかかるサポートを受けられます。

マイページ作成後に以下の必要書類をUPすることができるので、事前に準備しておくとスムーズです。

①顔写真付きの身分証明書
運転免許証やパスポート、マイナンバーカード 等

②保険証
社会保険証や国民健康保険証など

③経費の支払いが確認できるもの
領収書や経費精算書など

④給料の振り込みが確認できるもの
給与明細や通帳の明細など
※直近1ヶ月分

申告した個人情報や上記書類から審査が行われ、問題なければ電子契約書が送られてきます。

契約を望む場合は署名して返送することで、最短で当日中に振り込みを受けられます。

自宅に書類等が送られてくることは無いので、家族に知られることなく利用が可能です。

スマートサポート

スマートサポート

次に見ていくのは「スマートサポート」です。

まずは運営元の情報から確認していきます。

スマートサポートの基本情報

企業名称 株式会社Rアドバンスシステム
代表者名 城田 諒
所在地 台東区上野3-20-8小島ビル401号
電話番号  050-4560-0018
営業時間 10:00〜20:00 年中無休
定休日  なし

運営元は東京が拠点の株式会社で、法人運営となっています。

電話番号が050でネット電話なのが多少気になりますが、定休日なしで年中無休の営業となっており機動性に優れています。

このことから、法人化はされていますが小規模運営であることが推認できます。

小規模運営の業者は信頼性の点で多少見劣りがするものの、その分運営者個人の裁量で好きなように動けることが強みになります。

スマートサポートの手数料などのサービス内容

スマートサポートも立て替えた経費を買取対象にするので、労働者が会社に代わり立て替えた各種の経費があれば利用することができます。

ただし目で確認できる領収書や経費精算書などが必要になるので、必ず手元に用意しましょう。

来店不要で全国から利用でき、また借り入れではないので金融ブラックの方や総量規制に引っかかる人でも問題ありません。

手数料については公式HPに記載が確認できませんが、二者間取引となるので勤め先に知られる心配はありません。

スムーズに審査が進めば最短5分ほどで終了し、振り込みまで約15分のスピード利用が可能です。

スマートサポートの利用手順や申込の流れ

スマートサポートを利用する場合、公式サイト下部に用意されている申し込みフォームに必要事項を記載して送信します。

折り返しの連絡で簡単なヒアリングが行われ、希望金額などが聴取されます。

加えて必要書類の送付を行いますので、事前に以下の書類を準備しておくとスムーズに手続きが進みます。

①写真付き身分証明書
免許証、パスポート、マイナンバーカード 等

②経費の支払いが確認できるもの
領収書、レシート、経費精算書 等

③給料の振り込みが確認できるもの
給与明細、通帳明細 等

ヒアリングや提出種類を基に審査が行われ、問題なければ電子契約書が送られてきます。

契約を希望する場合は署名して返信すると、速やかに振込入金がなされます。

自宅に書類の送付などがされることは無いので、誰にも知られずに利用が可能です。

オールファクター

オールファクター

次に見ていくのは「オールファクター」です。

確認できる範囲で運営元の情報を見ていきます。

オールファクターの基本情報

企業名称 株式会社TH企画
代表者名 平山 司
会社所在地 新宿区新宿4-1-22 コムロビル7F
電話番号 03-5843-3824
営業時間 10:00〜20:00(年中無休)
定休日 なし

運営元は株式会社化された法人で、東京在所の会社です。

フリーダイヤルではないものの、固定電話と代表者の名前が公表されているので一応の信頼の目安になります。

定休日なしで年中無休の稼働は利用者にとって都合がよく、営業時間も夜8時までと勤め人の方にとって使いやすい印象です。

休みなく営業しているということで、法人ではありますが小規模体制の運営であることが推認されます。

オールファクターの手数料などのサービス内容

オールファクターの経費精算ファクタリングは、給料以外に会社から支払われる交通費・通信費・その他経費について、労働者が肩代わりして自腹で支払ったものを早期に現金化できます。

買取できる経費かどうか判断が難しい場合は、オールファクターの公式LINEに問い合わせれば回答がもらえます。

利用は全国からOK、最短15分の審査で即日の振り込みを受けることが可能です。

在籍確認を行わないことが公式でアナウンスされているので、会社への荷電がネックになる人にとっては嬉しい業者です。

手数料については7%~の例示がありますが、状況により異なります。

経費精算ファクタリングで7%~は下限としてかなり低い数字ですので、過度に期待しない方が無難です。

領収書等を用意できる経費であれば、給料の支払いの際だけでなく、ボーナスの支払い時にもオールファクターを利用できます。

再契約で繰り返し利用する場合、必要書類の提出は原則不要となり、手数料もいくらか優遇してもらえる可能性があります。

オールファクターの利用手順や申込の流れ

オールファクターの申し込みは公式サイト下部のフォームから行います。

必要事項を記入して送信後、折り返しの連絡で簡単なヒアリングがなされます。

審査を希望する場合は以下の必要書類を提出することになるので、事前に準備しておく方がスムーズです。

①身分証明書
②給与明細書
③経費の領収書やレシート

給料の振り込みを確認するための預金通帳の提出が必要ないので、多少の手間が省けます。

審査に問題なければ契約となり、速やかに入金が行われます。

最短で当日に入金の手配を受けられますが、必要書類の準備など利用者側でも時間を短縮できるように協力が必要です。

トーマス

トーマス

最後に見ていくのは「トーマス」です。

運営元企業の情報から確認していきましょう。

トーマスの基本情報

企業名称 Thomas
所在地 東京都渋谷区幡ヶ谷2-18-2 201
電話番号  03-6161-6399
メールアドレス info@thomas-f.com
営業時間 平日9:00〜20:00 土日対応可
定休日  なし

運営元は個人運営で法人格は持っていないようですが、住所と固定の電話番号は公開されているので、一応の安心は持てます。

営業時間は割と遅くまでやっているので、勤め人の方も相談しやすい体制です。

土日については対応可との表記があり、定休なしの記載も確認できるので、祝日も含めて基本的には対応してもらえると判断できます。

ただし個人運営であることを考えれば、タイミングによっては迅速な対応を受けられない可能性があるので承知しておきましょう。

なお、ネット上の情報では以前に顧問弁護士をつけていたようですが、現在は公式サイト上で顧問弁護士の存在を確認することはできません。

トーマスの手数料などのサービス内容

トーマスも携帯代金や交通費など、勤め先に代わって立て替えた経費を早期に現金化できます。

借り入れではないので信用情報に影響がなく、金融ブラックでも問題ありません。

最短15分審査で当日入金も可能です。

現在新規オープンキャンペーン中で、買い取り増額のチャンスがあります。

在籍確認不要と明記されているので、勤め先に電話をされるのが嫌な人でもハードルが下がります。

手数料については例示が確認できず、相談時に個別にスタッフから伝えられます。

トーマスの利用手順や申し込みの流れ

トーマスの初回のコンタクトは公式HP下部にある申し込みフォームから行います。

その際、個人用のアカウントが作成されるので、パスワードも考えて記入する必要があります。

フォームからの申し込み後、折り返しの連絡で簡単なヒアリングが行われます。

審査を希望する場合はアカウントを利用して、専用の送信フォームから必要書類をUPします。

トーマスの利用にかかる必要書類は以下となります。

①顔写真付きの身分証明証
免許証、パスポート、マイナンバーカード 等

②健康保険証
社会保険証、国民健康保険証 等

③給料の振込み確認書類
直近1ヶ月分の給与明細、通帳明細 等

④経費の支払いが確認できる書類
領収書、経費精算書 等

なお必須ではありませんが、公共料金や電話料金の請求書を提出できれば審査がスムーズに進みます。

審査に問題なければ電子契約書が送られてくるので、署名して返送します。

事務局で契約書を確認後、速やかに振り込みがなされます。

自宅に書類等が届くことは無いので、家族に知られずに利用できます。

まとめ

まとめ

この回では新しい形態の現金調達法「経費精算ファクタリング」を利用できる業者4つを紹介し、運営元の情報や手数料などサービスの内容、利用手順や申し込みの流れなどを全体的に見てきました。

買取対象になる債権が経費に代わっただけで、取引の仕組みは従来の給料ファクタリングと変わらないので、利用者側もあまり難しく考える必要はありません。

ただ会社に代わって立て替えた経費ということで、通常は給料ほどの高額にはならないのが普通ですから、小口の利用が多くなることが予想されます。

その分安全性は高く生活を圧迫されるリスクは低いので、初心者でも利用しやすいでしょう。

領収書など経費立て替えの証拠が必要ですが、急な出費などで現金が必要なシーンで検討してみてはいかがでしょうか。