専門家コラム

即日現金化出来るサービスの種類とメリット・デメリット

即日現金化出来るサービスの種類とメリット・デメリット

私たちの日常ではあらゆるシーンでお金が必要になります。

日々の暮らしの中では、どうしてもお金(特に即時利用できる現金)が必要な場面というのが突然訪れるものです。

手元にお金が無い場合は貸し付けを利用することもできますが、借金は弁済の義務が生じますから、できれば避けたいものです。

このような需要に対して、個人が持つ資源を現金化するサービスがいくつか登場しています。

この章ではそれらサービスの種類や基本的な仕組み、メリットやデメリットなどについて解説していきます。

【クレジットカード現金化】

【クレジットカード現金化】

クレジットカードの現金化はかなり以前から存在する手法で、見聞きする機会もあると思います。

まずはこの手法について、基本的な仕組みやメリット、デメリットを見ていきます。

クレカ現金化:買い取り方式

カード現金化のうち、古くからあるのが買い取り方式によるものです。

現金化の申し込み者がカード決済で特定の品物を買って現金化業者に転売し、その代価を得ることで現金を手にします。

品物を購入する店と買い取りを依頼する店が異なることもありますが、同一の店が売りと買い取りを同時に行って現金を交付するパターンもあります。

売りと買いの業者が異なる場合は換金まで時間がかかってしまいますが、同一の業者であれば即時換金となるのですぐに現金を手にすることが可能です。

いずれにしても、買い取りをする業者はその品物をさらに転売して利益を得なければならないので、買い取り対象となる品物は換金性の高い物に限定されます。

具体的な対象物は業者ごとに異なりますが、金券類や新幹線のチケット、ブランド品や家電類、ゲーム類などが対象になります。

この中で、金券類や新幹線のチケットなどは特に換金性が高く、換金率が90%程度の好条件で取引が可能です。

クレカ現金化:買い取り方式のメリット・デメリット

では買い取り方式をとるカード現金化のメリットとデメリットを見てみます。

①メリット

買い取りを依頼する品物は、換金率の高い商品を狙うことで多くの現金を手にすることが可能になります。

またカード現金化では現金化業者に対して一定の手数料の支払いが必要になることがありますが、手数料が無料のところもあるので、条件の良い業者を利用できれば有利な換金が可能になります。

②デメリット

買い取り型のデメリットは購入する業者と買い取りをする業者が異なる場合は現金を手にするまでに手間と時間がかかってしまうことです。

急ぎの場合は売りと買いが同一業者で完結するところを選ぶ必要があります。

また換金率の良い特定の品物だけを集中して購入することになるので、カード会社に目を付けられやすいというデメリットもあります。

このような転売はカード会社の利用規約に違反するため、もしばれるとカードが利用停止になってしまう恐れがあります。

クレカ現金化:キャッシュバック方式

クレジットカード現金化のもう一つのタイプがキャッシュバック方式です。

現金化業者に指示される品物をカードで購入すると、これにキャッシュバックの現金が付いてくるという仕組みです。

ただこの方式ですと、買い取り方式で使われるような市場価値のある品物を購入の対象とすることができません。

市場価値のある品を取引対象にしてしまうと、購入側がその高い価値分の費用を支払うか、業者側が仕入れにかかった費用を自分たちで負担するかどちらかになります。

両者とも旨みのある取引にすることができないので、キャッシュバック型の場合は市場価値のほとんどない商品を取引対象にします。

例えばほとんどガラクタのような、仕入れに費用がかからない品をカードで5万円で購入してもらい、3万円をキャッシュバックするという感じです。

最近では仕入れる必要のない品が取引対象となることもあります。

例えば業者側が作った適当な画像などのデジタルデータが購入対象にされることもあります。

業者側にとっても、運営の仕方によっては買い取り型と比べてかなり手間を抑えた簡単な取引とすることができます。

キャッシュバック方式によるカード現金化のメリット・デメリット

①メリット

キャッシュバック型は転売の必要が無いので、購入すればすぐに現金のキャッシュバックを受けることができます。

ネットを介してのやり取りで完結するので、ネット利用に慣れている人であれば手間感を感じずに簡単に現金を手にすることができます。

また買い取り方式では換金性の高い品物に狙いを定める必要があるためカード会社に目を付けられ安いですが、キャッシュバック方式はそのような品を購入するわけではないので問題視されることもありません。

カードが利用停止になるリスクが低いこともメリットになります。

②デメリット

キャッシュバック方式のデメリットとしては、最終的に手にすることができる金額が小さくなりやすい、換金率が低くなりやすいことが挙げられます。

一般にカード決済で品物を購入するときは決済手数料は店側が負担してくれますが、現金化業者の場合は手数料を利用者に負担させるので、その分手取りが減り、換金率が下がってしまうというデメリットがあります。

クレカ現金化全体のデメリットもある

クレジットカード現金化はその手法全体をみてのデメリットもあります。

まず、利用に際しては個人情報の提供が必要になるので、この漏えいリスクがあります。

まっとうに営業している業者もいますが、そもそも社会的ルールを守る意識が薄い業者もいます。

カードの現金化をしたいと願う人は要するにお金が無い人ですから、こうした層をターゲットにするヤミキン業者などに情報を売られる恐れもあります。

ヤミキンは悪質な金融業者というよりは、本当に確信犯としてターゲットを食い物にすることを狙う犯罪組織ですから、こうした連中に連絡先を知られるだけでも「押し貸し」など面倒な事案に巻き込まれる恐れが出てきます。

そして、お金の問題が大きくなって自己破産の必要性が出てきたとき、カード現金化を繰り返した人は破産手続きができなくなってしまうというリスクもあります。

自己破産は税金の滞納や養育費の支払いなど一定の債務を除いて、一般的な借金を帳消しにできる強力な制度です。

自己破産は家庭裁判所に認めてもらわなければなりませんが、浪費を繰り返しているような人は基本的に自己破産ができないことになっています。

浪費だけでなくギャンブルなども対象になりますが、その他にも信用取引(カード決済で購入するのも信用取引です)で入手した品物を安く転売するような行為も対象です。

このような自己破産を認められない理由を「免責不許可事由」といいます。

実際には裁判官の裁量で自己破産が認められることもありますが、そのためには自分に非が無いことを上手に説明しなければならないので、弁護士と綿密な相談が必要になるでしょう。

【携帯キャリア決済現金化】

【携帯キャリア決済現金化】

近年利用する人が多くなってきたのがスマホなどの携帯キャリア決済を使って現金化するものです。

細かい手法には色々とありますが、基本的な仕組みを見てみましょう。

基本的な仕組み

ドコモやau、ソフトバンクなど各携帯キャリアには毎月の料金と一緒に合算決済してショッピングできる仕組みがあります。

利用限度枠は各キャリアで異なりますが、概ね5万円~20万円程度です。

この枠を利用してショッピングを行い、その品物を現金化業者に買い取ってもらうことで換金するのが代表的な手法です。

カード現金化の買い取り方式と仕組み的にはほぼ同じですが、こちらは対象の品物にアマゾンのギフト券やiTunesカードを使うのが一般的です。

購入後に上記アイテムの利用に必要なコードを業者に送信することで現金を振り込んでもらうことができます。

携帯キャリアの決済を利用して買い物できるサイトは限られているので、現金化業者に指示されるサイトで買い物をすることになります。

携帯キャリア決済現金化のメリット・デメリット

①メリット

従来メインの手法であったクレジットカードの現金化はカード保持者でなければ利用できませんが、携帯やスマホは今やだれでも持っているので、ほとんどの人が利用することができます。

ネットで完結するので手間もかからず、気軽に利用できるのでハードルが低くなります。

またキャリア決済は5万円~20万円程度と比較的少額ですので、お金の使い過ぎを防げるという利点もあります。

②デメリット

携帯キャリア決済は翌月の支払い時に購入した品物の代金をまとめて支払う必要があり、その際には分割払いができません。

もし利用料金も含めて支払いが遅延すると、キャリアブラックとして登録されてしまう危険が出てきます。

キャリアブラックが続くと利用停止の措置が取られてしまうことになります。

携帯やスマホはクレジットカード以上に一般社会で必要になるものですから、利用停止は非常に痛い措置になります。

【給料ファクタリング】

【給料ファクタリング】

給料ファクタリングの基本的な仕組み

最後に説明する給料ファクタリングは別章で詳しく解説していますので、詳細はそちらを参考にしていただきいと思いますが、ここでは基本的な仕組みを確認します。

個人の方が勤め先から頂く給料について、その支給を受ける権利を「債権」と考えます。

この債権を買い取り業者(ファクタリング業者)に買い取ってもらい、現金を手に入れるのが給料ファクタリングです。

例えば日払いの職業であればその日の給料をその日に受け取れますが、一般的な職業ではそれができません。

給料日まで待たねばならないので、通常は給料を受け取るまでに時間がかかります。

そこで一定の手数料を払ったうえでその権利を売却し、先に給料の一部を現金として手にすることができるのが給料ファクタリングです。

給料ファクタリングのメリット・デメリット

①メリット

給料ファクタリングは貸し付けや融資ではないので、金利を乗せて返済する必要はありません。

同様の理由で信用情報機関に登録されることもありませんし、仮に金融ブラックであったとしても利用は可能です。

融資の際に求められることがある保証人の用意も不要です。

カードや携帯キャリア決済の現金化は仕組みとしてややこしいところがあり、やはりちょっと怪しげですが、給料ファクタリングは自分が働いた分の給料債権を売る売買取引ですから、何もやましいところがありません。

勤め先の会社に知られないように、ファクタリング会社と自分だけでの二者間取引とするのが普通ですので、会社バレするようなこともありません。

カードや携帯キャリアに頼らず、単純に自分で働いた給料債権を売るということで、シンプルかつ納得性の高い現金化の手法と言えます。

②デメリット

カードやキャリア決済の現金化と比べるとデメリットは多くありませんが、一定の手数料が必要になります。

代表的なサービス提供会社「七福神」を例にすると、債権の買取金額にもよりますが10%~の手数料が必要になります。

 

それでも、利用勝手や納得性を考えれば他の手法よりも安心安全な取引と言えるのではないでしょうか。

まとめ

まとめ

この章では即日現金化できるサービスの種類やメリット・デメリットについて見てきました。

古くからあるカード現金化と、次いで登場してきた携帯キャリア決済の現金化、そして給料ファクタリングを見てきましたが、仕組みの複雑さやリスクなどを考えると、給料ファクタリングが一番シンプルでリスクのない手法であるように思えます。

どの方法も否定するわけではありませんが、利用に際しては個々の状況を考えて自分に合いそうな方法を選ぶようにしてくださいね。